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文献詳細

雑誌文献

臨床外科45巻3号

1990年03月発行

文献概要

特集 新しい手術材料—特徴と使い方

局所止血剤

著者: 中村紀夫1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学第2外科

ページ範囲:P.307 - P.312

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 局所止血剤として多くの薬剤が用いられているが,最近開発された2種類の局所止血剤を中心として述べた.いずれも止血機構のなかで一次止血および二次止血の機序を利用したもので,従来の止血剤よりも優れた臨床成績が得られている.局所止血剤の位置づけは,圧迫,結紮,縫合などの基本的手技を十分に駆使し,なお止血が困難な場合や肝・膵などの実質臓器からのoozingで他に方法がない場合に用いるべきものであり,あくまでも補助的材料としての認識が必要である.さらに,それぞれの局所止血剤の特徴を十分に把握したうえで,どれを選択するかを決める必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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