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文献詳細

雑誌文献

臨床外科45巻3号

1990年03月発行

文献概要

臨床報告

S状結腸癌子宮瘻による子宮破裂の1例

著者: 林裕之1 伴登宏行1 岩瀬孝明1 寺田督2 野田誠3 辻外幸4

所属機関: 1北陸中央病院外科 2金沢大学医学部産婦人科 3富山医科薬科大学第1病理 4辻内科医院

ページ範囲:P.389 - P.392

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はじめに
 大腸癌は他の消化器癌に比し局所の進展傾向が強いため,他臓器浸潤を伴う進行癌が多く,癌病巣周囲の随伴性炎症を伴うことが多いとされている.しかし,他臓器への瘻孔形成例の報告は稀である.
 最近,われわれはS状結腸癌が子宮に瘻孔を形成し,内子宮口が閉鎖していたため子宮留膿腫となり,内圧の亢進により子宮が破裂した稀な症例を経験したので,若干の考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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