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文献詳細

雑誌文献

臨床外科45巻4号

1990年04月発行

文献概要

特集 今日のストーマ

消化器ストーマ管理法とその問題点

著者: 穴沢貞夫1 片山隆市1 石田秀世1 桜井健司1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学第1外科

ページ範囲:P.443 - P.448

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 近年の消化器ストーマ管理は,ストーマ装着具の改良・開発により著しい進歩をとげたが,その中心は皮膚保護剤の開発により自然排便法が飛躍的に向上したことによる.すなわち保護剤の登場により,①回腸ストーマも結腸ストーマと同じように管理できるようになった,②術直後の管理が安全に行われるようになった,③皮膚管理が飛躍的に向上し,急性の皮膚障害はほぼ解決可能になった,④今まで短期的視点でしか行われなかった皮膚管理が長期的視点で管理可能になった.そしてこの自然排便法の質的向上は洗腸法との相対的な関係に影響し,左結腸ストーマ管理で自然排便法を行う者が増加している.しかし,保護剤による長期管理成績をみると,保護剤自体に皮膚障害性があることが判明し,ストーマ管理における皮膚管理は現在も未解決の問題であることが明らかになっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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