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文献詳細

雑誌文献

臨床外科45巻4号

1990年04月発行

文献概要

特集 今日のストーマ

ストーマ合併症と対策

著者: 倉本秋1 伊原治1

所属機関: 1東京大学医学部第3外科

ページ範囲:P.449 - P.455

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 消化器ストーマの合併症の多くは,①術前にストーマサイトマーキングを行うこと,②マーキングした位置を念頭において手術操作を行い,③その位置に血行のよい腸管を緊張なく,かつ余分なストーマ脚を残さず引き出して,④一次開口で,腸管を翻転させて造設することで予防される.
 早期合併症を適切に診断,管理するために術直後は軟らかな皮膚保護剤と透明なパウチを用い,ストーマの壊死や感染が全身的な合併症に移行することを予防する.外来診療ではいつもストーマを観察し,対症的に処置できない晩期合併症に対しては積極的に外科治療を行い,オストメイトのquality of lifeを高める配慮が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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