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文献詳細

雑誌文献

臨床外科45巻5号

1990年05月発行

文献概要

臨床報告

肝移植が施行された先天性胆道閉鎖症2例の臨床経過

著者: 唐仁原全1 寺岡慧1 河合達郎1 林武利1 淵之上昌平1 太田和夫1

所属機関: 1東京女子医科大学腎臓病総合医療センター第3外科

ページ範囲:P.649 - P.654

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はじめに
 肝移植は,欧米においてはいまや肝不全に対する治療として確立されつつあるが,わが国では約20年前に2例が試みられたのみでその後臨床例は経験されていない.しかし,国内においても肝移植を希望する患者は年々増加しており,われわれの施設では,肝移植を強く希望する末期肝不全患者に対し,数年前より海外の施設への紹介を行ってきた.
 1988年8月現在,肝移植を希望し当施設を訪れた患者は計22例であり,実際に肝移植を受けた症例は7例である.内訳はアメリカにおいて2例,オーストラリアにおいて5例であり,現在6例が生存中である.また現在待機中の患者が8例おり,3例はすでに海外においてドナーの出現を待っている.肝移植を希望しながら死亡した症例は8例である(図1).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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