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特集 転移性肝癌の治療
EDITORIAL
著者: 出月康夫1
所属機関: 1東京大学医学部第2外科
ページ範囲:P.677 - P.678
文献購入ページに移動本特集で取り上げられた“転移性肝癌の治療”は勿論進行癌の治療の一つであり,少し以前までは,肝臓に転移があれば治療してもあまり意味がないとあきらめられていたものである.現在でも,これを積極的に治療しても癌が完治することは稀で,一旦は縮小,軽快しても早晩再発,増悪することが多い.しかし,中には医師の予期に反して(?)長期に生存し,また一時的にではあっても社会復帰をはたすものもあり,少なくともQuality of Lifeの向上が得られるものは少なくない.治療にあたる医師にとっても,希望と全力をつくしているという充足感をあたえてくれる.
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