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文献詳細

雑誌文献

臨床外科45巻6号

1990年06月発行

文献概要

臨床研究

鈍的肝外傷99例の経験

著者: 田島知郎1 猪口貞樹2 池田正見2 正津晃2 田中豊1 三富利夫1

所属機関: 1東海大学医学部外科学II 2東海大学医学部救急医学

ページ範囲:P.755 - P.758

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はじめに
 肝外傷は腹部外傷の中でもっとも頻度が高いもののひとつで,その治療成績は着実に向上傾向を示していたが,最近の報告1)によるとこのところやや頭打ちであるとされる.
 今回,東海大学病院において過去13年間に経験した99例の鈍的肝外傷例を検討したところ,年次毎の症例数の増加,非手術例の比較的増加,治療成績の向上などの最近の傾向が明らかになった.また,治療成績の向上を阻んでいる因子として,他臓器の重症合併損傷と肝近接主要静脈損傷(juxtahepatic venous injury)のふたつの重要性が改めて認識された.若干の文献的考察を加えて,これら自験例の分析結果を報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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