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文献詳細

雑誌文献

臨床外科45巻6号

1990年06月発行

文献概要

臨床報告

先天性脾静脈—腎静脈短絡によるPortal-Systemic Encephalopathyの1例

著者: 北野良博1 梅北信孝1 松峯敬夫1

所属機関: 1都立墨東病院外科

ページ範囲:P.787 - P.791

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はじめに
 門脈大循環短絡により,反復する意識障害や手指振戦などが出現することは広く知られており,portal-systemic encephalopathy,猪瀬型肝性脳症などと呼ばれている.多くの場合,肝硬変,特発性門脈圧亢進症(IPH)などの原疾患に伴ってみられるが,最近では肝臓に肉眼的にも組織学的にもほとんど異常のみられない症例が報告されつつある.今回筆者らは肝硬変などの原疾患を伴わず,先天性と考えられた脾静脈—左腎静脈短絡によるportal-systemic encephalopathyの1例を経験し,外科的に短絡路を閉鎖することによって症状の消失を認めたので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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