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文献詳細

雑誌文献

臨床外科45巻7号

1990年07月発行

特集 外科医のための整形外科

胸腰椎圧迫骨折と脊椎骨粗鬆症

著者: 芝啓一郎1 香月正昭1 植田尊善1 白澤建蔵1 村尾哲1 森英治1 大田秀樹1 吉村豊暢1 力丸俊一1 弓削至1

所属機関: 1総合脊損センター整形外科

ページ範囲:P.833 - P.839

文献概要

 脊椎外傷のなかで,いわゆる圧迫骨折は日常よく遭遇する骨折型であるが,この診断のもとに画一的な治療が行われる傾向にある.なかでも,粉砕骨折との混同はきわめて問題である.椎体の後方骨皮質の骨折と骨片の脊柱管内嵌入を来し,しばしば麻痺を合併する粉砕骨折は圧迫骨折と明確に鑑別すべきである,軽微な外傷により,または誘因なく生じる脊椎骨粗鬆症に合併した椎体骨折例においても粉砕骨折例がみられ,高度の脊柱後彎変形や遅発性麻痺を合併することも稀でなく,骨傷型によって治療法を選択すべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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