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文献詳細

雑誌文献

臨床外科45巻7号

1990年07月発行

特集 外科医のための整形外科

肘脱臼と肘内障

著者: 水関隆也1 大森啓司2

所属機関: 1広島県立身障者リハビリテーションセンター整形外科 2浜脇病院整形外科

ページ範囲:P.855 - P.860

文献概要

 肘脱臼は救急診療において時に遭遇する疾患であるが,肘関節構築に与える損傷は甚大であり単に整復して治療が終わるものではない.整復操作から後療法,合併症に対する注意を含めて慎重な治療が望まれる.
 一方,一般的に「肘が抜けた」と呼ばれる肘内障は幼小児にはよくみられる疾患であるが,いわゆる「肘脱臼」とは異なりX線写真を撮っても脱臼などの異常所見は見あたらない.肘内障は整復のコツを心得ておれば整復も簡単で,肘脱臼とは後療法も予後も異なる.
 本稿では肘脱臼,肘内障それぞれについて病態,治療法,治療にあたっての注意点などを述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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