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文献詳細

雑誌文献

臨床外科45巻7号

1990年07月発行

特集 外科医のための整形外科

アキレス腱断裂

著者: 萬納寺毅智1

所属機関: 1関東労災病院スポーツ整形外科

ページ範囲:P.869 - P.873

文献概要

 アキレス腱断裂の診断には,受傷時の動作・断裂音など現病歴の聴取がまず第一となる.診察では,陥凹の触知・Thompson�s squeeze testで足関節の底屈をみないことの2点が最重要である.ベタ足歩行ができるからといって軽率に見逃してはならない.クラブ活動レベル以上のスポーツ選手では筋力の低下・再断裂の面から考えて手術療法を選択する.術後の再断裂は5〜7週に多くみられる.この時期では注意を要す.予防として,以前からの慢性のアキレス腱痛をもっていた症例もあるので,同部の疼痛を有するものは完治するまで全力でのスポーツ活動は控えたほうがよい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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