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文献詳細

雑誌文献

臨床外科45巻7号

1990年07月発行

文献概要

特集 外科医のための整形外科

ばね指と腱鞘炎

著者: 荻野利彦1

所属機関: 1札幌医科大学衛生短期大学部理学療法学科

ページ範囲:P.875 - P.879

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 腱鞘炎にはいくつかの原因があるが,最も多いのは繰り返しの手指の使用による機械的な刺激によるものである.この中には指の屈筋腱鞘炎やDe Quervain病と呼ばれる伸筋腱の腱鞘炎がある.指の屈筋腱腱鞘炎により腱に対する腱鞘の相対的な狭小化が起こると,指の屈伸の際に弾撥現象が起こる.これらは“ばね指”と呼ばれる.ばね指は,成人と乳幼児に発症し,両者は病態が異なっていると考えられている.その他に慢性関節リウマチによる腱鞘炎,結核性腱鞘炎や他の細菌による化膿性腱鞘炎などがある,腱と腱鞘の解剖および代表的な腱鞘炎の臨床症状,診断および治療について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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