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文献詳細

雑誌文献

臨床外科45巻7号

1990年07月発行

特集 外科医のための整形外科

外反母趾

著者: 山本晴康1

所属機関: 1東京医科歯科大学整形外科

ページ範囲:P.885 - P.890

文献概要

 外反母趾は足の第1趾が第1中足趾節関節で基節骨が外反・内旋し,第1中足骨が第1足根中足関節で内反し,中足骨骨頭が内側に突出している変形である.症状として中足骨骨頭の内側に圧痛と腫脹(滑液嚢炎)があり,足底に腓胝が生ずる.成因としては,遺伝,性,扁平足,第1中足骨の内反,履物,炎症,麻痺,関節弛緩などがある,靴や自動車の普及のせいか,近年外反母趾は増加している.保存的療法としては適切な靴を覆くことと,足部の筋肉を鍛えることや装具などがあり,観血的療法としては第1中足骨内側の骨膨隆部の切除と内側関節包の縫縮と母趾内転筋腱の移行や骨切り術(基節骨,中足骨)や関節形成術(基節骨底部切除,中足骨骨頭切除,人工関節置換術)や関節固定術などがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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