文献詳細
臨床報告
副腎仮性嚢胞の1切除例
著者: 金平永二1 川浦幸光1 青山剛和1 太田安彦1 西東康夫2 田中功3
所属機関: 1済生会石川総合病院外科 2済生会石川総合病院泌尿器科 3済生会石川総合病院内科
ページ範囲:P.1029 - P.1033
文献概要
副腎嚢胞は稀な疾患であり,外国での報告はおよそ300例を数えるにすぎない1).そのうち仮性嚢胞は40〜60%を占め,副腎嚢胞のなかでは最も多い.本邦における副腎仮性嚢胞の報告は自験例が27例目である.初期の報告では剖検例が多かったが,最近は超音波検査等で偶然発見され,手術されることが多くなってきた.
われわれは,人間ドックの腹部X線検査および超音波検査所見にて偶然発見された右副腎仮性嚢胞の1切除例を経験したので,若干の考察を加え報告する.
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