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手術手技
筋膜移植による腹壁瘢痕ヘルニアの再建
著者: 川嶋孝雄1 波利井清紀1 山田敦1
所属機関: 1東京大学医学部形成外科
ページ範囲:P.1041 - P.1046
文献購入ページに移動腹壁瘢痕ヘルニアに対しては従来より種々の手術方法が報告され,多くは治療法や人工材料の進歩に伴い直接縫合閉鎖やmesh補綴術により治癒が可能となっている.しかし,再発をくり返す症例や,meshの感染・露出例,放射線照射後の症例等,治療上の困難を伴うものも散見される.筆者らは,このような単純な直接縫合閉鎖あるいはmesh補綴術では再発や感染・露出の可能性が高いと思われる症例に対しては,遊離大腿筋膜移植あるいは有茎大腿筋膜張筋筋膜弁移植を行っており,有用な方法と考えている.
以下,われわれの行っている筋膜移植の手術術式を,代表的な再建術を供覧するとともに若干の検討を加えて報告する.
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