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文献詳細

雑誌文献

臨床外科45巻9号

1990年09月発行

特集 消化管吻合法—私の方法とコツ

膵空腸吻合

著者: 浅沼義博1 小玉雅志1 小山研二1

所属機関: 1秋田大学医学部第1外科

ページ範囲:P.1137 - P.1141

文献概要

 最良の膵空腸吻合法とは,平易で縫合不全がなく,長期的な膵管の開存が得られるものであろう.この膵空腸吻合の成否を決める局所的要因には,手術手技の巧拙の他に,膵断端の止血法や被覆法,吻合形式,縫合糸,空腸脚の挙上ルート,膵管ドレナージ法,腹腔ドレナージ法などがあり,いずれも重要な問題である.われわれの行っている膵空腸吻合法は,挙上した空腸側壁に膵断端と同じ大きさの吻合口を全層切開にて作成し,後壁はvertical mattress sutureでI層,前壁は内列をvertical mattress sutureで,外列を膵被膜実質と空腸漿膜筋層を縫合するものである.本法は,膵断端の大きさや膵の硬度,膵管の拡張の有無にかかわらず,一定の手技で施行しうる平易なものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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