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臨床報告
血管カテーテル法にて軽快した腹部アンギーナの1例
著者: 川合正行1 大塚光二郎1 山本清人1 小山芳雄1 桜井恒久2 石口恒夫3
所属機関: 1袋井市民病院外科 2名古屋大学医学部第1外科 3名古屋大学放射線科
ページ範囲:P.1177 - P.1181
文献購入ページに移動腹部アンギーナは食後に腸管に相対的に虚血が起こるために腹痛などの症状が発生するものとされ,腹腔動脈(CA),上腸間膜動脈(SMA),下腸間膜動脈(IMA)のうち1本のみが閉塞してもほとんど症状がなく,症状のあるものでは2本以上に狭窄,または閉塞があるとされている.一方,経皮経管的血管形成術(percutaneous transluminal angioplasty:PTA)は手技が簡単で患者に対する侵襲がきわめて少ないので,poor risk症例に用いることができる.
今回,われわれはCA,SMAに対しPTAを施行し,症状軽快した腹部アンギーナの1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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