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文献詳細

雑誌文献

臨床外科45巻9号

1990年09月発行

臨床報告

大網異常裂孔ヘルニアによる小腸全摘後HPNにて社会復帰が可能であった1例

著者: 西村秀紀1 木下友順1 疋田仁志2 千賀脩2 宮川信2

所属機関: 1信州大学医学部第2外科 2飯田市立病院外科

ページ範囲:P.1183 - P.1186

文献概要

はじめに
 内ヘルニアは比較的稀な疾患であり,なかでも大網異常裂孔ヘルニアは極めて稀である.また腸管の多量切除は時に致命的となる.われわれは,大網異常裂孔より網嚢内に小腸が嵌入し,さらにこれが捻転し,絞拒性イレウスを生じ,小腸のほぼ全体が壊死に陥っていたため小腸を全摘したが,在宅高カロリー輸液(HPN,home parenteral nutrition)により社会復帰が可能となった1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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