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文献詳細

雑誌文献

臨床外科46巻1号

1991年01月発行

文献概要

特集 Day Surgeryはどこまで可能か

肝・胆・膵におけるDay Surgery

著者: 内野純一1 宇根良衛1 真鍋邦彦1 斎藤正信1

所属機関: 1北海道大学医学部第1外科

ページ範囲:P.51 - P.54

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 Day surgeryは単に入院日数の短縮,経済的効果のみにとどまらず,患者の満足度,とくに安全性を十分に満たすものでなければならない.このような観点からみると,肝・胆・膵領域における day surgeryには問題点が多い.
 ESWLは胆石の種類によってday surgeryが可能である.肝生検,PTCDは,術後の出血,胆汁の漏れによる腹膜炎などを考慮すると,敢えてその必然性はない.内視鏡による胆嚢摘出術など術後数時間の経過観察で帰宅可能となることもあるので,適応を厳密に選べば可能である.しかし,空床待ち対策としての閉塞性黄疸に対する胆道ドレナージなどは一般的に行うべきものではない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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