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文献詳細

雑誌文献

臨床外科46巻1号

1991年01月発行

文献概要

膵臓手術の要点—血管処理からみた術式の展開・7

慢性膵炎に対する膵頭部切除兼残膵神経叢切断術

著者: 加藤紘之1 田辺達三1 下沢英二1 児嶋哲文1 奥芝俊一1 中島公博1

所属機関: 1北海道大学医学部第2外科

ページ範囲:P.89 - P.92

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はじめに
 この手術は著者1,2)が独自に工夫したものであり,他の手術3〜5)にも共通する手技が含まれているので詳しく述べる.考え方は,疼痛のペースメーカーである膵頭部を切除したうえで,残存する膵体尾部を原因とする疼痛の発現にも対処しようとするものである(図1).
 膵頭部は鉤状突起を含めて乳頭部まで切除し,脾動静脈周囲の神経叢を完全に切断する.次に,残存膵を後腹膜から遊離し,脾摘のうえ胃小彎より引き出し,空腸脚を用いて再建する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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