icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科46巻10号

1991年10月発行

特集 胆石症の非手術的治療—現況と問題点

経口溶解薬療法

著者: 千葉俊也1 松崎靖司1 大菅俊明1

所属機関: 1筑波大学臨床医学系消化器内科

ページ範囲:P.1195 - P.1200

文献概要

 近年,胆汁酸による経口胆石溶解療法の有効性と安全性が確認され,胆石症の非手術的療法は大きく進歩した.しかし,実際には経口胆石溶解療法には適応の限界があること,適応症例においても完全溶解に至る患者が思ったほど多くないことなどの問題点が出現している,経口胆石溶解療法に際しては,超音波,CT検査などにより胆石の質的診断をより的確に行い,適応症例に本治療法を行うこと,胆石溶解に必要十分な投与期間を設け,また患者にも守らせること,などが肝要である.胆石溶解後の再発予防,ESWL後の補充療法としての胆汁酸投与の位置づけが今後の課題と考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら