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文献詳細

雑誌文献

臨床外科46巻10号

1991年10月発行

文献概要

特集 胆石症の非手術的治療—現況と問題点

ピエゾ効果方式体外衝撃波治療—特徴と適応

著者: 西荒井宏美1 土屋幸浩1 夏木豊1 三上繁1 國行洋史1 大藤正雄1

所属機関: 1千葉大学医学部第1内科

ページ範囲:P.1215 - P.1220

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 ピエゾ効果方式の特徴は,鎮痛処置を必要とせず,治療を繰り返すことで治療成績が向上することである.胆嚢胆石症226例の治療成績は以下のとおりである.破砕無効は頸部嵌頓11/16例,IIb型含気胆石10/13例,III型分葉型5/5例,IIa型全体均一石灰化6/8例,二重石灰化2/2例であった.完全消失例の治療回数1〜11回(平均4±2回),破砕完了後平均3±5ヵ月で消失した.エコーI型非石灰化単数個胆石の完全消失率76%であった.la型の完全消失率は83%であり,20mm以下では92%であった.胆嚢収縮良好群の完全消失率は48%と不良例の17%と比べ有意に良好であった.重篤な合併症は認められなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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