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文献詳細

雑誌文献

臨床外科46巻10号

1991年10月発行

文献概要

臨床報告

胃楔状切除を施行したDieulafoy潰瘍の1治験例

著者: 林裕之1 森善裕1 川瀬裕志1 龍沢泰彦1 橋本琢生1 藤岡重一1 石田一樹1 山田哲司1 北川晋1 中川正昭1

所属機関: 1石川県立中央病院一般消化器外科

ページ範囲:P.1273 - P.1276

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はじめに
 近年の出血性胃潰瘍に対する内視鏡技術の飛躍的進歩により,胃体上部を中心に発生するDieulafoy潰瘍1)の診断例が著増し,また外科手術に替わり内視鏡的治療の有用性が広く認められるようになった2).しかし,内視鏡的治療無効例や止血後再燃を繰り返す症例もときに認められ,それらのほとんどが胃切除術の対象となっている3).今回われわれは,保存的療法に抵抗して出血を繰り返すDieulafoy潰瘍に対し,術前のマーキング後,楔状切除を確実に施行し得た1例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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