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文献詳細

雑誌文献

臨床外科46巻11号

1991年10月発行

特集 術前・術後管理 '91

B.ハイリスク患者の手術

喘息患者

著者: 岩崎寛1 並木昭義1

所属機関: 1札幌医科大学麻酔科

ページ範囲:P.48 - P.50

文献概要

 ■問題点の解説■
 気管支喘息とは,「種々の刺激に対して気管,気管支の反応性が高まり,気道系に広範な狭窄が存在する疾患で,その狭窄が自然にまたは治療により可逆的に改善されるもの」と定義される.つまり,気管支喘息は,気道過敏性を有する個体に起こる広範な気道狭窄による可逆性の病態であり,肺・心臓血管系の疾患によらないものである.気管支喘息の既往のある患者での手術中に発生する呼吸・循環系の合併症の頻度は,気管支喘息を有さない患者の数十倍であることが知られている1).これらの患者が手術を受ける機会は少なくなく,時として致命的な気管支痙攣に移行する症例もあり,手術前後の患者の評価・管理が重要となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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