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文献詳細

雑誌文献

臨床外科46巻11号

1991年10月発行

文献概要

特集 術前・術後管理 '91 D.特殊病態患者の周術期管理

血清梅毒反応陽性患者の周術期管理

著者: 松木一雅1

所属機関: 1Stanford大学輸血部

ページ範囲:P.74 - P.75

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 ■問題点の解説■
 梅毒はTreponema Pallidumの感染によって起こる感染症である.皮膚や粘膜の損傷部に菌が直接接触した場合に感染が成立するので,感染経路は胎盤を除くと,ほとんど性的交渉に限られる.
 病期の第1期(2〜6週)は局所の病変が主体で,陰部の暗赤色の硬結(初期硬結)に続いて,無痛性の潰瘍(硬性下疳)や鼠径部のリンパ節腫大(無痛性横痃)が出現する.第2期(2週〜数ヵ月)は全身に症状が及ぶもので,全身の皮膚や粘膜の発疹,リンパ節腫大などがあらわれる.その後,症状のない潜伏期となり,未治療の場合,数年〜数十年後に,神経病変,血管病変など晩期病変が出現する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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