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文献詳細

雑誌文献

臨床外科46巻11号

1991年10月発行

文献概要

特集 術前・術後管理 '91 D.特殊病態患者の周術期管理

血友病患者の周術期管理

著者: 石山賢1 渡邉千之1

所属機関: 1自衛隊中央病院外科

ページ範囲:P.80 - P.81

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 ■血友病患者の術前チェック■
 血友病A(Ⅷ因子欠乏症),および血友病B(Ⅸ因子欠乏症,Christmas disease)は伴性劣性遺伝病で,原則的には男性のみにあらわれる病気であるが,突然変異があり,女性にも存在する.頻度はAが2万5千人に1人,Bが10万人に1人ほど,ということになっているが1),その他の先天異常の,V因子欠乏症(パラ血友病,あるいは血友病C,本邦で30人くらいといわれている),XI因子欠乏症(Rosenthal症候群,ユダヤ人に多いという),Ⅶ因子欠乏症,Ⅹ因子欠乏症,遺伝性低プロトロンビン症,遺伝性フィブリノーゲン異常症,von Willebrand病(偽血友病),ⅩⅢ因子欠乏症,α2—Pl欠乏症などとともに関係諸施設,研究者の努力によってどんどん発見され,実状はもっと患者数が増えている可能性がある.
 血友病A,Bについては,臨床的にはほとんど区別がつかない2).以下,この2つについて主に述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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