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文献詳細

雑誌文献

臨床外科46巻11号

1991年10月発行

文献概要

特集 術前・術後管理 '91 D.特殊病態患者の周術期管理

インスリノーマ患者の周術期管理

著者: 佐田尚宏1 黒田慧1

所属機関: 1東京大学医学部第1外科

ページ範囲:P.84 - P.86

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 ■問題点の解説■
 膵内分泌腫瘍は膵腫瘍の1〜3%の頻度でみられ,そのなかでインスリノーマは最も多く,症候性腫瘍の60〜80%を占める.インスリノーマは10%腫瘍(多発・悪性とも約10%)といわれているように,多くは単発良性で,他の膵内分泌腫瘍に比べて手術的根治が容易な腫瘍である.しかし,径1〜2cm以下の小腫瘍が多く,安易に手術に臨むと,術中腫瘍の同定不能,あるいは多発腫瘍に遭遇するなどのために,不適切あるいは過大な手術を余儀なくされる可能性もあるので,慎重な診断・治療方針の設定と,術前・術後管理が必要となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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