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文献詳細

雑誌文献

臨床外科46巻11号

1991年10月発行

文献概要

特集 術前・術後管理 '91 E.術後全身的管理

術後ARDS

著者: 山崎史朗1

所属機関: 1東邦大学医学部胸部心臓血管外科

ページ範囲:P.116 - P.117

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 ■ARDSとは■
 ARDSは日本名で成人型呼吸窮迫症候群と称される一連の症候名で,1967年にAshbaughら1)が,呼吸困難,肺コンプライアンスの低下と胸部X線写真上肺水腫様のびまん性肺胞性浸潤影を伴ったもので,過去に肺疾患とか心不全のない12例をまとめてそのように命名したのが始まりである.その肺の病理組織は無気肺,肺充血と出血,強度の肺水腫とヒアリン膜が特徴とされた.
 その後,この概念はほとんどの研究者によって受け継がれてきたが,実際にはこの本当の定義はいまだ確立されておらず,その原因についても人によって考え方がまちまちである.しかし,表に示すcriteria2)を満足すればARDSとするというのがごく一般的であろう.その死亡率は高く60%以上といわれているが2),その本当の頻度と実態については不明である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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