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文献概要
特集 術前・術後管理 '91 E.術後全身的管理
術後ARDS
著者: 山崎史朗1
所属機関: 1東邦大学医学部胸部心臓血管外科
ページ範囲:P.116 - P.117
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ARDSは日本名で成人型呼吸窮迫症候群と称される一連の症候名で,1967年にAshbaughら1)が,呼吸困難,肺コンプライアンスの低下と胸部X線写真上肺水腫様のびまん性肺胞性浸潤影を伴ったもので,過去に肺疾患とか心不全のない12例をまとめてそのように命名したのが始まりである.その肺の病理組織は無気肺,肺充血と出血,強度の肺水腫とヒアリン膜が特徴とされた.
その後,この概念はほとんどの研究者によって受け継がれてきたが,実際にはこの本当の定義はいまだ確立されておらず,その原因についても人によって考え方がまちまちである.しかし,表に示すcriteria2)を満足すればARDSとするというのがごく一般的であろう.その死亡率は高く60%以上といわれているが2),その本当の頻度と実態については不明である.
ARDSは日本名で成人型呼吸窮迫症候群と称される一連の症候名で,1967年にAshbaughら1)が,呼吸困難,肺コンプライアンスの低下と胸部X線写真上肺水腫様のびまん性肺胞性浸潤影を伴ったもので,過去に肺疾患とか心不全のない12例をまとめてそのように命名したのが始まりである.その肺の病理組織は無気肺,肺充血と出血,強度の肺水腫とヒアリン膜が特徴とされた.
その後,この概念はほとんどの研究者によって受け継がれてきたが,実際にはこの本当の定義はいまだ確立されておらず,その原因についても人によって考え方がまちまちである.しかし,表に示すcriteria2)を満足すればARDSとするというのがごく一般的であろう.その死亡率は高く60%以上といわれているが2),その本当の頻度と実態については不明である.
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