文献詳細
特集 術前・術後管理 '91
F.術後ドレーン・チューブ類の管理
文献概要
■留置の目的と適応■
胸膜腔を開いて行う手術(肺,縦隔,食道手術など)では,何らかの胸腔ドレーンの挿入が必要である.その目的は胸膜腔内に貯留する空気と液体を排除することにあり,これにより残存肺を完全に再膨張させ,緊張性気胸,血胸,広範囲の無気肺,膿胸などの合併症の予防を図ることができる.したがって,胸腔ドレーンを適切に挿入し,その機能が完全に発揮されるように管理することは,術後合併症発生の予防のためにも極めて重要である.一方,胸腔ドレーンは術後疼痛発生の大きな要因となるため,その挿入部位,本数ならびに挿入期間は必要最小限に止めるべきである.
胸膜腔を開いて行う手術(肺,縦隔,食道手術など)では,何らかの胸腔ドレーンの挿入が必要である.その目的は胸膜腔内に貯留する空気と液体を排除することにあり,これにより残存肺を完全に再膨張させ,緊張性気胸,血胸,広範囲の無気肺,膿胸などの合併症の予防を図ることができる.したがって,胸腔ドレーンを適切に挿入し,その機能が完全に発揮されるように管理することは,術後合併症発生の予防のためにも極めて重要である.一方,胸腔ドレーンは術後疼痛発生の大きな要因となるため,その挿入部位,本数ならびに挿入期間は必要最小限に止めるべきである.
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