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文献詳細

雑誌文献

臨床外科46巻11号

1991年10月発行

特集 術前・術後管理 '91

H.術後合併症の対策 b.乳腺手術後の合併症

乳腺腫瘤生検後の血腫

著者: 西尾剛毅1

所属機関: 1聖路加国際病院外科

ページ範囲:P.208 - P.209

文献概要

 ■問題点■
 近年,乳腺腫瘤に対する種々な理学的検査の進歩や,ABC(穿刺細胞診:Aspiration biopsycytology)の普及で,容易に腫瘤の診断がつくようになり,従来の切開生検の重要性はかなり減少している.特に悪性が疑われる時の切除生検(in-cisional biopsy)は,細胞を散らす可能性もあり,直ちに完全切除を行う時以外は行うべきでない.しかし,小さな腫瘤に対する摘出生検(excisionalbiopsy)は相変わらず必要であるが,乳房という特殊な部位のため,美容的配慮を払いすぎ,止血が不十分になり,後出血(血腫)が起こることも少なくない(図).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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