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文献詳細

雑誌文献

臨床外科46巻11号

1991年10月発行

特集 術前・術後管理 '91

H.術後合併症の対策 b.乳腺手術後の合併症

乳房切断術後の皮弁壊死

著者: 西尾剛毅1

所属機関: 1聖路加国際病院外科

ページ範囲:P.210 - P.211

文献概要

 ■問題点■
 乳房切断術後の皮弁壊死は,日常よく遭遇するが,大部分は皮膚の切除が大きすぎ,皮弁閉鎖時その緊張が強過ぎて皮弁端への血行が悪くなり,皮弁端の壊死を来すもので,少し皮弁端を切除すれば治ることが多い.稀に貯留液や皮弁への感染からの二次的皮弁壊死や広範囲の皮弁壊死を生じることもある.
 皮弁壊死は感染を併発したり,創の治癒を大幅に遅れさせたり,せっかく美容的にきれいにと配慮して閉じた手術創を醜くするし,リンパ浮腫や肩関節拘縮の原因にもなる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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