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文献詳細

雑誌文献

臨床外科46巻11号

1991年10月発行

文献概要

特集 術前・術後管理 '91 H.術後合併症の対策 c.開胸術後の合併症

胸骨縦切開創の創感染

著者: 粟根康行1 荒井邦佳2

所属機関: 1東京都立墨東病院外科 2東京都立駒込病院外科

ページ範囲:P.224 - P.225

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 ■問題点の解説■
 胸骨を切開する手術到達法は従来,主として心臓外科に用いられてきた.消化管手術の到達法として利用されるようになったのは比較的最近のことである.骨が細菌感染に対する抵抗力が弱いことが外科医の心理に抑制的な働きを及ぼしたのであろう.消化管内細菌に対し有効性の高い抗生物質の開発が骨への侵襲を可能にしたと考えられる.
 胸骨切開創の感染の対策とは,言い換えると胸骨感染の予防と治療ということになろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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