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文献詳細

雑誌文献

臨床外科46巻11号

1991年10月発行

文献概要

特集 術前・術後管理 '91 H.術後合併症の対策 d.開腹術後の合併症

開腹術後の創哆開

著者: 小西富夫1

所属機関: 1大森赤十字病院外科

ページ範囲:P.240 - P.241

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 ■病態・病因■
 腹壁切開創縫合部が生理的癒合に至らず,その一部または全部が離開した状態をいう.筋層および筋膜が哆開し,皮膚は哆開していない状態が不完全哆開で,後に腹壁ヘルニアを生ずる.皮膚も哆開すれば完全哆開で,この場合,内臓の露出ないし脱出がみられる.
 発生頻度は開腹手術症例の0.3〜3%で,0.5%前後の報告例が多い.平均年齢は55〜65歳で中高年齢層に多く,性別では3:1〜10:1の割合で男性に多い.哆開日は術後7日目頃に多く,特に抜糸当日が過半数を占める.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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