文献詳細
文献概要
特集 術前・術後管理 '91 H.術後合併症の対策 e.消化管術後の合併症
小腸瘻と消化管内瘻
著者: 関川敬義1
所属機関: 1山梨医科大学第1外科
ページ範囲:P.282 - P.283
文献購入ページに移動 ■病因■
①縫合不全 ②ドレーンなどによる腸管の圧迫壊死,術中 の腸管損傷 ③人工的腸瘻 ④局所の循環障害 ⑤炎症性腸疾患 ⑥悪性疾患の他臓器への浸潤による内瘻 ⑦全身疾患の合併 ⑧放射線治療後など
腸瘻の原因としては,手術によるものが最も多い.消化管吻合部の縫合不全,癒着剥離などにおける副損傷,固いドレーンによる腸管壁の圧迫壊死による穿孔などが原因となる.時には,吻合部の縫合不全が危惧される時は,意図的に人工的腸瘻を造設する.これらは外腸瘻で腸管皮膚瘻を形成する.一方,悪性腫瘍やCrohn病などの炎症性腸疾患では,近接する臓器に内腸瘻を形成することが多い.
①縫合不全 ②ドレーンなどによる腸管の圧迫壊死,術中 の腸管損傷 ③人工的腸瘻 ④局所の循環障害 ⑤炎症性腸疾患 ⑥悪性疾患の他臓器への浸潤による内瘻 ⑦全身疾患の合併 ⑧放射線治療後など
腸瘻の原因としては,手術によるものが最も多い.消化管吻合部の縫合不全,癒着剥離などにおける副損傷,固いドレーンによる腸管壁の圧迫壊死による穿孔などが原因となる.時には,吻合部の縫合不全が危惧される時は,意図的に人工的腸瘻を造設する.これらは外腸瘻で腸管皮膚瘻を形成する.一方,悪性腫瘍やCrohn病などの炎症性腸疾患では,近接する臓器に内腸瘻を形成することが多い.
掲載誌情報