icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科46巻11号

1991年10月発行

文献概要

特集 術前・術後管理 '91 H.術後合併症の対策 e.消化管術後の合併症

造設人工肛門の早期合併症

著者: 上谷潤二郎1

所属機関: 1東京逓信病院外科

ページ範囲:P.290 - P.291

文献購入ページに移動
 ■問題点の解説■
 造設人工肛門(以下,ストーマ)の術後早期合併症には手術手技と関連のある出血,壊死,陥凹,狭窄や,手術終了後のストーマ管理に関連する皮膚炎がある.早期合併症の頻度は30〜40%と報告があり,合併症の中では皮膚炎が80〜90%を占め,他の合併症の頻度は少ない.
 手術を契機としてストーマ造設患者は術前とは全く異なる排便様式に慣れなければならず,ストーマの自己管理の円滑な習得は患者の社会復帰に重要であり,合併症の予防と対策に留意が必要である.以下,各々の合併症について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?