icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科46巻11号

1991年10月発行

文献概要

特集 術前・術後管理 '91 H.術後合併症の対策 e.消化管術後の合併症

糞瘻

著者: 原宏介1

所属機関: 1焼津市立総合病院外科

ページ範囲:P.292 - P.293

文献購入ページに移動
 ■病態・病因■
 一般的には,何らかの原因で腸管内腔と皮膚を連絡する瘻管が生じ,そこから排出される内容物が糞便性の場合,すなわち外腸瘻の一種を糞瘻と呼んでいる.ただし,内腸瘻の一種である結腸直腸と他の臓器(胃,腸管,膀胱,尿管,胆道,生殖器など)との間に瘻孔を生じたものも含めて,広義に用いる場合もある.また,糞瘻を原因別に偶発的に生じたもの,人工的に造設したもの(結腸瘻,人工肛門)に分類することもある.内腸瘻および人工肛門については,他の項で取り扱われるので,本項では外腸瘻の一種である狭義の糞瘻に重点を置いた.次に糞瘻の病因として臨床上重要なものを列挙する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?