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文献詳細

雑誌文献

臨床外科46巻11号

1991年10月発行

文献概要

特集 術前・術後管理 '91 H.術後合併症の対策 f.肝・胆・膵・脾術後の合併症

胆汁性腹膜炎

著者: 内村正幸1 前田茂人1 脇愼治1

所属機関: 1県西部浜松医療センター外科

ページ範囲:P.294 - P.296

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 ■原因■
 胆管胆嚢の病的穿孔や外傷あるいは手術時の胆道損傷によって胆汁が腹腔内に漏出し発症する胆汁性腹膜炎は,他の急性化膿性腹膜炎に比し重篤化する例が多く,死亡率も高い.その原因として,腹膜炎の発生に際し,胆汁中の細菌性因子に加え,腹腔内に漏出した活性化胆汁の化学的毒性因子が関与していることがあげられる1)
 近年,胆道系の診断,治療に行われるPTCD(Percutaneous transhepatic choledochographyand drainage)やPTCCD(Percutaneous trans-hepatic cholecystography and drainage)の操作中に発生する胆嚢胆管穿孔や留置したカテーテルの逸脱抜去によっても胆汁性腹膜炎を生じうる.特にT-tube抜去後に発生する胆汁性腹膜炎は,術後の合併症としてその対策を考える必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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