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文献詳細

雑誌文献

臨床外科46巻12号

1991年11月発行

文献概要

特集 若年者癌診療の実際

若年者肺癌

著者: 渡辺洋宇1 小田誠1 林義信1

所属機関: 1金沢大学医学部第1外科

ページ範囲:P.1317 - P.1325

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 若年者肺癌とは通常40歳以下を指すが,その頻度は全肺癌の数%に過ぎない.自験例を中心に若年者肺癌の臨床的特徴を検討した.若年者肺癌は腺癌の頻度が高く,また発見時すでに進行期にあるものが多い.初発症状としては咳嗽,血痰などが多く,若年者にも肺癌がありうることを念頭において,画像診断,気管支鏡検査などを施行し早期診断に努力すべきであり,また集団検診の必要性を強調したい.進行癌が多く,症例全体の成績は非若年者に比べて劣るが,治癒切除例では非若年者群と同等の成績である.若年者はPSが良好であることから,進行癌であっても拡大手術も含め積極的外科治療を行うべきであり,それにより長期生存が得られる場合がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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