icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科46巻13号

1991年12月発行

カラーグラフ Practice of Endoscopy

大腸内視鏡シリーズ・Ⅳ

イレウス解除—S状結腸軸捻転・整復術

著者: 高橋俊毅1

所属機関: 1国立相模原病院外科

ページ範囲:P.1441 - P.1446

文献概要

 はじめに
 S状結腸軸捻転症には図1のB,Cのごとく腸管長軸方向のみの軸捻で腸管の血流障害がなく,長軸捻転型や生理的軸捻転症ともいわれるものが含まれる1,2).これらは自覚症状に乏しく,注腸造影ではじめて診断されるが,容易に整復される.
 腸間膜型で通常型といわれる典型例ではS状結腸過長症があり,慢性的に繰り返されたために軸となる腸間膜が肥厚短縮しており,ガスの貯留などを契機として,主として反時計方向に180°から720°の捻転をみる(図1,2).捻転の強いものや長時間経過したものでは循環障害により腸壊死になる(図3,4).したがって,より早期の診断と整復がなによりも大事となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら