文献詳細
カラーグラフ Practice of Endoscopy
大腸内視鏡シリーズ・Ⅳ
文献概要
はじめに
S状結腸軸捻転症には図1のB,Cのごとく腸管長軸方向のみの軸捻で腸管の血流障害がなく,長軸捻転型や生理的軸捻転症ともいわれるものが含まれる1,2).これらは自覚症状に乏しく,注腸造影ではじめて診断されるが,容易に整復される.
腸間膜型で通常型といわれる典型例ではS状結腸過長症があり,慢性的に繰り返されたために軸となる腸間膜が肥厚短縮しており,ガスの貯留などを契機として,主として反時計方向に180°から720°の捻転をみる(図1,2).捻転の強いものや長時間経過したものでは循環障害により腸壊死になる(図3,4).したがって,より早期の診断と整復がなによりも大事となる.
S状結腸軸捻転症には図1のB,Cのごとく腸管長軸方向のみの軸捻で腸管の血流障害がなく,長軸捻転型や生理的軸捻転症ともいわれるものが含まれる1,2).これらは自覚症状に乏しく,注腸造影ではじめて診断されるが,容易に整復される.
腸間膜型で通常型といわれる典型例ではS状結腸過長症があり,慢性的に繰り返されたために軸となる腸間膜が肥厚短縮しており,ガスの貯留などを契機として,主として反時計方向に180°から720°の捻転をみる(図1,2).捻転の強いものや長時間経過したものでは循環障害により腸壊死になる(図3,4).したがって,より早期の診断と整復がなによりも大事となる.
掲載誌情報