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文献詳細

雑誌文献

臨床外科46巻13号

1991年12月発行

文献概要

特集 院内感染—現状と対策

抗生剤の使用と耐性菌

著者: 那須勝1

所属機関: 1大分医科大学第2内科

ページ範囲:P.1461 - P.1466

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 抗菌薬の使用と耐性菌の出現は,常に密接な関係がある.耐性菌は,使用された抗菌薬に耐性の細菌が菌交代現象として増殖してくる場合と,細菌そのものが耐性遺伝子を獲得しそれを発現させて耐性菌となり院内感染のかたちで拡がっていく場合とがある.両者ともに抗菌薬の使用が適正に行われていないと,常に起こり得る現象である.特に抗菌力の強いセフェム,カルバペネム,モノバクタムなどのβ-ラクタム薬,ニューキノロンなどの不用意な使用は,耐性菌の出現とその蔓延につながりかねない.院内感染の予防上,適正な抗菌薬療法が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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