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文献詳細

雑誌文献

臨床外科46巻13号

1991年12月発行

文献概要

特集 院内感染—現状と対策

手術とMRSA

著者: 小棚木均1 高橋政弘1 小山研二1

所属機関: 1秋田大学医学部第1外科

ページ範囲:P.1481 - P.1486

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 MRSA感染症は,①臨床分離頻度が依然として高率であること,②第三世代セフェム系抗生剤の乱用が引金になって発生し,現行の大多数の抗生剤に対して耐性であること,③感染発症例はcom-promised hostに多く,外科領域では,術後感染症起炎菌となること,④院内感染症の原因菌となることなどから,臨床上,重要である.外科領域では,特にブドウ球菌性腸炎に注意すべきであろう.本感染症の予防と治療には,MRSAに対する十分な理解と把握が必要なことを強調したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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