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文献詳細

雑誌文献

臨床外科46巻13号

1991年12月発行

外科医の工夫

乳児人工肛門の腸管脱出防止用ドーム型格子付きフランジ

著者: 東崇明1

所属機関: 1三重大学医学部第2外科

ページ範囲:P.1553 - P.1555

文献概要

 はじめに
 腸管脱出は,ストーマ周囲皮膚炎に次いで多くみられる小児の人工肛門合併症である。多くは用手的に還納し得るが,いったん脱出が始まるとその回数が頻繁となりやすく,放置すれば腸閉塞や粘膜のびらんを生じることもある1〜4).したがって,脱出すればそのつど還納する必要があり,頻回の還納整復に悩まされることが多い.
 今回われわれは,横行結腸人工肛門造設後頻回に腸管脱出がみられた鎖肛患児に,腸管脱出防止用ドーム型格子付きフランジを使用し,手術療法に頼ることなく腸管脱出を防止できたので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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