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末梢動脈閉塞症に対するlaser angioplastyの現状
著者: 松元輝夫1 左野千秋23 神代龍之介2
所属機関: 1ハーネマン大学医学部外科 2福岡大学医学部第2外科 3現ハーネマン大学医学部外科
ページ範囲:P.215 - P.219
文献購入ページに移動下肢の末梢動脈閉塞症に対する血行再建術は,現在のところ主としてバイパス術が行われているが,自家静脈移植バイパス術の治療成績が最も優れていることは周知の通りである.しかし,すでに大伏在静脈が抜去されていたり,大伏在静脈が移植に適当な大きさでなかった場合,あるいは静脈瘤の存在下では自家静脈移植バイパス術を行うことは困難であり,膝窩動脈以下のバイパス手術に対して理想的な人工血管が未だ開発されていないことと相まって,transluminal angioplastyを行う意義は大きいと考える.また,バイパス手術に耐えられないような重篤な全身疾患を有する患者では,より侵襲の少ない治療法を選択しなければならず,このような患者にもtransluminal angioplastyが良い適応になると思われる.
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