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臨床報告
切除後長期生存し得た胆嚢扁平上皮癌の1例
著者: 竹内勤1 宮崎幸哉2 皆木真一2 貞光信之2 向栄二2 山崎郁雄3
所属機関: 1鳥取生協病院外科 2鳥取生協病院内科 3鹿野温泉病院病理
ページ範囲:P.235 - P.239
文献購入ページに移動胆嚢癌における扁平上皮癌の頻度は,文献的には2〜5%ぐらい1〜3)で,比較的稀なものであり,その治療成績も,腺癌と同様に不良であるとされている.しかし,胆嚢扁平上皮癌は,大腫瘤を形成し,隣接臓器に連続性に浸潤しやすいが,限局した発育を示し,遠隔転移やリンパ節転移が少ないという際だった特徴があるため,たとえ腫瘤が大きくても,手術により治癒せしめる可能性がある.
今回われわれは,おもに肝内に進展していたが,切除後長期生存し得た本腫瘍の1例を経験したので,文献的考察を加え報告する.
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