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文献詳細

雑誌文献

臨床外科46巻3号

1991年03月発行

文献概要

特集 乳房温存療法の実践

乳房温存療法の適応と実際—私たちの術式

著者: 児玉宏1 平岡真寛2

所属機関: 1乳腺クリニック児玉外科 2京都大学医学部放射線医学教室

ページ範囲:P.305 - P.314

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 乳房温存療法において,乳房温存の美容上の利点を損なわず,なおかつ局所再発の可能性を可及的に少なくする術式として,①リンパ節郭清は鎖骨下領域まで確実に行う,②乳腺切除範囲は比較的大きくする(quadrantectomy),③皮切線は乳房内側に入れないようにし,症例によっては腫瘤直上の皮膚は切除しない,④温存乳房には必ず十分な照射をする,という原則の必要性を述べ,それに従った術式の詳細を術中写真によって示し,過去3年間に施行した77例(その間の乳癌初回手術症例の16%に相当)の結果と,アンケート調査による患者側の受けとめ方を紹介した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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