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文献詳細

雑誌文献

臨床外科46巻4号

1991年04月発行

特集 癌のPalliative Therapy

胃癌の腹膜播種再発と治療—イレウスに対する姑息的治療

著者: 太田恵一朗1 中島聰總1 西満正1

所属機関: 1癌研究会附属病院外科

ページ範囲:P.429 - P.437

文献概要

 胃癌手術後の再発・再燃形式として,最も多いものは腹膜播種再発である.しかし,腹膜播種再発に対して外科的治療が可能であった症例は10数%に過ぎず,そのほとんどが姑息手術に終わっていた.腹膜播種再発に対する最良の治療はその予防が第一であり,初回手術の際に,腹膜播種再発高危険群に対して有効な補助療法が施行されなければならない.腹膜播種再発時の手術は,努めてreductionsurgeryに徹するが,遺残癌巣に対しては効果的な投与ルートを確保すべきである.CDDPをはじめとする抗癌剤の腹腔内投与法は,腹膜播種再発に対して有力な局所化学療法として注目されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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