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文献詳細

雑誌文献

臨床外科46巻4号

1991年04月発行

文献概要

特集 癌のPalliative Therapy

進行癌患者の栄養管理

著者: 日置紘士郎1 平松義文1 中川学1 山中英治1 山本政勝1

所属機関: 1関西医科大学外科

ページ範囲:P.465 - P.470

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 進行癌患者は様々な要因により低栄養状態を示すが,積極的な栄養管理によって各種癌治療の合併症や副作用の発現率を減少させることが可能で,治療成績への好影響が強調されている.栄養管理法に関しては,高カロリー輸液よりも経腸栄養法のほうがより合理的であることが明らかとなりつつある.本稿では,栄養アセスメントの重要性,栄養障害患者に対する栄養補助の効果と限界,至適エネルギー投与量決定における問題点,および代謝栄養学における最近の話題として,消化管におけるグルタミン投与の重要性,アルギニン添加による抗腫瘍効果と免疫賦活作用,食物繊維と短鎖脂肪酸の大腸粘膜へのtrophic action,中鎖脂肪酸のエネルギー基質としての重要性などについて教室における成績を中心として述べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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