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臨床研究
胸部食道癌術後肺機能のmicrospirometerによる検討—とくにpeak flow測定の有用性
著者: 白尾一定1 草野力1 馬場政道1 吉中平次1 福元俊孝1 島津久明1
所属機関: 1鹿児島大学医学部第1外科
ページ範囲:P.489 - P.493
文献購入ページに移動胸部食道癌の術後患者では喀痰喀出力が低下し,しばしば長期の呼吸管理が必要となる.一般に気管内チューブ抜去(以下,抜管)の判定には,咳嗽反射の出現,肺活量などがその指標として用いられている.当教室においては咳嗽反射の出現,呼吸器離脱後の呼吸・循環状態の安定などを確認し抜管している.
今回われわれは,最近のコンピュータ技術の進歩によって開発されたmicrospirometer1).を用いて胸部食道癌術後の肺機能の推移を測定し,その成績に基づいた喀痰喀出力の評価,抜管判定の有用性についてret-rospectiveに検討した.
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