icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科46巻5号

1991年05月発行

文献概要

特集 術前一般検査—異常値の読みと対策

肝機能検査

著者: 田中明1 小澤和恵1 山岡義生1 森敬一郎1 嶌原康行1 森本泰介1

所属機関: 1京都大学医学部第2外科

ページ範囲:P.551 - P.557

文献購入ページに移動
 外科手術に際して肝機能が最も問題となるのは肝硬変合併肝癌の肝切除である,血清アルブミン値,血清ビリルビン値,ICG試験,プロトロンビン時間が通常その評価に用いられる.それに加えて肝ミトコンドリア機能の評価である経口糖負荷試験(OGTT),レドックストレランス試験をわれわれの教室では用いている.すなわち,OGTTがlinear patternを示す症例,血中ケトン体比の増分を血糖の増分で除した値0.5×10-2以下である症例は肝切除に伴う合併症が多いことが判明しており,注意が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?