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生体部分肝移植の経験—その2
著者: 北原修一郎1 幕内雅敏1 石曽根新八1 松波英寿1 河原崎秀雄2 岩中督2 鎌田直司3
所属機関: 1信州大学医学部第1外科 2東京大学医学部小児外科 3国立小児病院実験外科
ページ範囲:P.601 - P.608
文献購入ページに移動われわれの教室では,1990年6月以降今までに3例の生体部分肝移植を実施した.前回,『生体部分肝移植の経験—その1』において第1例を中心として主に術前管理と手術方法を中心に述べた(46(4):483-488,1991).第1例は軽度の肺水腫を合併したのみで,術後42日に退院できた。しかし,第2例では黄疸が遷延し,腎機能障害,高尿酸血症,高カリウム血症,アシドーシス,難治性胸水,腹水の貯留,軽度の拒絶反応,胆汁瘻,悪性リンパ腫の発生などのさまざまな合併症があり,治療に難渋し,術後7ヵ月の現在入院中である.
本論文では第2例について,術後管理,特に合併症を中心に述べてみたい.
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